本日光合成日和なり。

草やらヤモリやら同居人のメモand愛するシアノについて

ヘラオヤモリ(Uroplatus)の脱皮について  

※この投稿について※

 Philip-Sebastian Gehring著『Leaf-tailed Geckos The Complete Uroplatus』P169「Shedding problems (Dysecdysis)」の項目を主に参照しています。あくまで、自分用のメモなので、正しい情報が知りたい方は上記書籍の購入を強く推奨します。

 その他参照項目についても

 ・自分が頂いたアドバイス

 ・SNSで見た風の噂

となっているため、自己責任でお願いします。。

 

 

 

 他のヤモリ同様、ヘラオの脱皮も1,2日前くらいからベールというか前の皮が浮いてくる感じで脱皮の兆候が見られる。ので、見たらすぐわかる。今度写真が撮れたらここに貼る予定。。

 

 脱皮時の注意点

 飼育環境(原文ではterrarium)の湿度は、高くなりすぎないよう注意。もちろん種によって最適な湿度は異なるが、同居人のU. giganteusはヘラオの中でも比較的乾燥している地域に住んでいるので、特に注意しないといけない。

 

 'もし湿度が高すぎてしますと、古い皮膚(乾いてる)と新しい皮膚が張り付いてしまい、うまく剥がれない可能性がある'。同じく同居人のレオパが脱皮不全を起こした場合はピンセットを使いつつ、古い皮膚をふやかしてあげれば取れるが、ヘラオの場合はそうもいかないので脱皮不全にはなって欲しくないものである。もちろん、レオパもなって欲しくないが・・

 

脱皮不全時の処置

 もし、脱皮不全になってしまった場合はキッチンペーパーを敷いたケージに移し、数時間温かい部屋に置く。

 ただし、最大気温が30℃を超えないよう要注意。この方法でだいたいはうまくいく'らしい。

 

 これでもダメなら頑張ってピンセットで取って(意訳)と参照書籍に記載されているが、当然だが生体への負担が高い。もともと脱皮不全は何かしらの不調のサインである場合があり、ピンセットで取ることはかえって体調の悪化を招きかねない。

 (そもそも、ヘラオの脱皮をピンセットで手伝うのは非常に難しいのは飼育者ならわかるはず・・とヘラオを横目で見ながら思う。)

 

 ピンセットで取る前に、脱皮不全の原因について思い当たる箇所を改善して様子見をするのも一つの方法で、'生理学的な理由で脱皮不全になっていないのであれば、次回の脱皮時に一緒に脱皮する'こともある。ピンセットで取るというのはあくまで最終手段として頭に入れておくのがよさそうだ。

 

脱皮不全になった原因

先ほど「脱皮不全は何かしらの不調のサイン」と書いたが、一つは前述の

 ・湿度が高すぎる

があげられる。また、参照書籍では

 ・vitamin A欠乏

でも脱皮不全が起こる可能性があると記載されている。どうやら食虫性のトカゲにおいてもvitamin Aが欠乏すると脱皮不全が症状の一つとして見られるようで、ヘラオも同じなのかもしれない。

(もっと適切なものがあるだろうが、とりあえずこれ

 

また、自分が聞いたアドバイス(詳しくは後述)では

 ・慢性的な運動不足

が原因の一つになり得る可能性があるようだ。あまり触るのもあれだが、週に何回か広いゲージに移して寝ている間に散歩させるのもありかもしれない。

 

とにもかくにも、脱皮不全は飼育環境も見直しが大切ってことですね。

 

まとめ

脱皮不全の原因として考えられるものが

  •  湿度が高すぎ
  •  vitamin A欠乏
  •  慢性的な運動不足

 →飼育環境の見直し

脱皮不全になってしまったら・・

  1. キッチンペーパーを敷いたケージに隔離
  2. 温かい場所(30℃を超えない)にて数時間を様子見
  3. 飼育環境を見直しつつ様子見
  4. それでもダメなら慎重にピンセットで取る(あくまで最終手段)

 

参照

  • P.-S. Gehring (2020).  Health-check and disease, Leaf-tailed geckos the complete Uroplatus, pp.169-170
  • Thomas H. Boyer (2018).  Vitamin A deficiency in insectivorous lizards, pp. 16
    pdf落ちてた。
  • 購入店舗からのアドバイス

 

追記

 脱皮のメカニズムについて調べるのは面白そうだ。

 詳しい内容は別投稿にする予定。こちらは簡潔に。