本日光合成日和なり。

草やらヤモリやら同居人のメモand愛するシアノについて

テイオウヘラオヤモリの水ぶくれについて  

 

なぜ水ぶくれになってしまったのか:当時の飼育状況

 調べはしていたものの、右も左も分からないヘラオ飼育から1年と少し経った。

お迎え~当時(引っ越し前)の飼育環境はこんな感じ。

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 ご覧通りテイオウヘラオヤモリには小さいケージである(30,30,45 [mm])。しかし、湿度の維持等、管理のしやすさからこのサイズで飼育していた。

 

 ライトだが、お迎え当初は紫外線が出ているらしい爬虫類専用の蛍光灯を照射していたが、眩しそうにしていたので撤去。窓から太陽光が木漏れ日の如く当たるようにした。

 最近の窓は紫外線カット機能がついているものも多く不安ではあったが、1年間飼育してみて特に問題もなかったので大丈夫だと信じている。

 (念のため、週に1度くらいはカルシウムをビタミンD3入りにしている。)

 

 

 ただ、飼い主としてもう少し大きなケージに入れてやりたいとは思っていたのでお引越し。一回り大きい45,45,60 [mm]にスケールアップした。

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 まず、手動霧吹きからモンスーンソロを使用したミスティングに変更した(写真では取れているが・・)。光については、設置場所の関係で太陽光が入らないので紫外線ランプを設置。パネルヒーターも念のため・・というより余っていたので貼ったが、使用予定は未定。

 

なぜ水ぶくれになってしまったのか:水ぶくれ時の体調

 しかし、新しいケージに引っ越して2週間ほど経ちトラブル発生した。

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 脱皮に時間がかかるなと思いつつ様子見していたのだが、なんと水が溜まり始めた。

そしてさらに心配だったのが、引っ越しを経て餌を全く食べなくなってしまった。

 

 

水ぶくれに対する処置1:購入店舗に相談

 この時すぐに病院に行けばよかったのだが、移動による生態にかかる負担が怖かったため、とりあえず様子見をしてしまった。ただ、何か少しでも情報が欲しいと思っていたので、購入店舗に事情と飼育環境を説明。相談させていただいた。

  

 曰く、「慢性的な運動不足だったり湿度が高すぎたりするとなりやすいとのこと。そして、患部に関しては水を抜き、剥がせる皮は剥がしてみて下さい」ということだった。

 

 自動ミスティング装置の作動間隔(あるいは噴射時間)に問題があったみたいなので、ミスティング装置から霧吹きに変更した。

 運動不足については、さらに大きなメッシュゲージ(30, 30, 90 [mm])を購入しそちらに引っ越しさせることで改善した。

 

 また、水ぶくれについてはハサミで皮膚に穴を開けて水を抜いた。体から古い皮が浮いていた尾の部分だけピンセットで剥がし、様子を見ることにした。

 

 しかし、一向に快方する気配はなく、餌のコオロギもまったく食べない日々が続く。

 

 

 

水ぶくれに対する処置2:通院

 ふと、体調が悪いときにコロコロ飼育環境を変えるのが一番良くないのではと思い、思い切って一番最初の小さなケージに戻した。

 これが功を奏したようで、しばらくもしないうちに綺麗に脱皮した。しかも、食欲も戻った。

 1ヵ月が経ち、食欲はすっかり元通りだが、患部が治る気配がなく、なかなか乾かない。また、尻尾の皮を剥がした部分についてもくるりと丸まってしまった。

 患部以外は健康に見えたので、ここで病院に行くことにした。

 

 飼育環境からの事情を説明し、頂いたご意見がこちら。

・食欲について

「食欲がなかったのは恐らく新しい環境というのにものすごくストレスを感じてしまっている、いわばお迎えしたばかりの状態になっているためではないか。僕(獣医師)から見ても新しい飼育環境の方がいいと思うけど、ヘラオにとってはこっちの小さい環境の方が好きみたい。たまにいるよね、こういう変なやつ。笑」

 確かに、お迎え後かなりの間ご飯を食べなかった個体である。新しい環境に慣れるのにすごく時間がかかる個体なんだろう。

 

・水ぶくれについて (原因)

「水ぶくれは、新しい環境を探索中に、擦ったり何らかの怪我をしたんだと思う。実際飼ってみないと分からない問題点もあるからね。細かい点に関してもう一度見直してみるといいよ。実際、個体を診ている感じでは上手に飼ってると思います」

 とりあえず、小さな飼育環境で快復するまで飼育するという判断でよさそうだ。

 

・水ぶくれについて(処置)

  「人間でいうところの火傷みたいなものなので、皮は剥がさずに水を抜くだけが正解だったねー。水が一番溜まっていた所がまだ乾いていないのが心配。飼育環境的に湿度がそれなりにあるため、ここから細菌感染しやすいからね。液体タイプの薬を出しておくので、一日に1~2滴患部に垂らして下さい。完治には時間かかると思うかな。」

 実際、尾~後ろ足の片側で問題が発生していたので、火傷に近いのかもしれない。

 

その後:通院から10日後

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 薬を処方して10日後、水ぶくれ部分はすっかり乾燥し快復したように見える。ただ、丸まってしまったしっぽの部分はまだ治らないので、こちらは脱皮を繰り返すうちに綺麗に治ってほしいと切に願う。

 

 まとめ

・発生した問題

 食欲低下(拒食に近い)、怪我(火傷?)による水ぶくれ

・原因

 今回、新しいケージへ引っ越ししたことが一番の原因

・処置

  1. 中の水を抜き、皮は剥がさない
  2. 細菌感染を防ぐため、病院で薬をもらう

 食欲に関しては、今回は引っ越しを断念することで解決

 (また、ほどよい気候の時期に引っ越しチャレンジをするか検討する) 

 

--追伸--

今回は店舗からアドバイスが間違っていたが、そこに対して責めるつもりは毛頭ありません。むしろアドバイスありがとうございました。